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写真道とは・・・ [ひとこと]

「死ぬことと見つけたり・・・」ではない。

すくなくとも、写真の道を難しくしているのは、写真というものがカメラという機械を媒介せねばならぬものであり、また、その機械を使えば指先の動きだけで、だれでもが簡単に撮れてしまうということだ。

だれもが簡単に写真を撮れなかった時代は、その技能が職業として確固たる地位を築いたし、その写真は固有の眼差しとして捉えることができた。

しかし、現代は誰もが同じようなものを見、同じように写真をとり、多くの人の目の前に晒している。
その中で「作品」として他の画像と異なる存在を作り上げていくことは、容易なことではない。
しかも、その「作品」を作ろうとしている同じ想いを持った同志の中で、個人としての独特の眼差しを写真に焼き落とすなんて、相当なもんである。

だからして、同じようなプロセスで、同じようなものを捕らえていては、どうしようもないのだ。
ただ、歩き続けて、新しいものとの出会いを切り撮るにしても、それは誰かによってすでに切り取られ、消費されていることが多々あるのだ。

現代における写真は新たな発見ではなく、既存の構造の中からの再発見と再構築なのだ。
いかに現代的なものの中から写真表現として成立していくものを導き出せるか。
廃墟や廃村、過疎地、地方ではなく、都市の中から再発見をしていくしかないのだ。

もちろん、廃墟、廃村、過疎地、地方を撮ったものがダメというわけではない。
そこから作品を紡ぎだすには、そこで生活するくらいでなくては、作品は生まれてこないだろう。

僕は都市生活者だ。都市生活者である以上、都市の中から再発見をし、再構築していくしかないということだ。

そして、都市には商業主義的表現が溢れている。これに惑わさらないで再発見することも、相当の苦労を伴うのだろう。
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